全肋骨骨折とルーブル
肋骨は全部で24本
一昨日の林道ツーリングで転倒した仲間、肋骨が3本折れていたそうです。
今は、咳払いやWCすら応える痛さが続いているようです。
肋骨は、人体模型でも真っ先に目につく部分です。胸を覆うように、左右に対で12本づつ、合計24本あるそうです。
事故やスポーツだけでなく、咳をしただけで折れてしまうこともあるのだとか。
パリダカで全肋骨骨折
もう30年以上も前の話、亡き夫君はパリダカにオートバイで出場しました。
アフリカの砂漠でぶっ飛んで、スペイン領・テネリフェという島にへりで搬送されました。
折れた肋骨が肺に刺さり、命が危ないとの連絡に、血相を変えて現地に飛びましたが、
結果、「全肋骨骨折」はしているものの、内臓にダメージはないとのこと、胸を撫で下ろしました。
絶対安静なのにルーブルへ行ったわけ
今思えば息をするのさえ苦しかったはずなのに、私を見るや否や、
「遠かったでしょう。よく来たねー」と彼は笑ってくれました。
その後、日本に帰るため、パリに移動しましたが、ドクターの飛行機の許可がおりるまで、
かなりの日数を要しました。許可を待っている間は、入院ではなく、ホテルでの静養でしたので、
突然彼が、「よし、ルーブルに行こう、車椅子押して」と言ったのには驚きました。
「絶対安静でしょう」と言っても、一度決めたら聞くような人ではなかったので、
私は恐々車椅子を押しました。モナリザの人だかりも、内心どうでもよくて、
「もし彼になにかあったらどうしよう」と気が気ではありませんでした。
「もう2度と二人でパリに来ることはないかもしれない」
「ルーブルだけはりえちゃんに見せてやりたい」と思っていたのだと、ずいぶん後になってから知りました。
覚えているのはいいことばかり
テネリフェまでどうやって行ったのかさえ、今では思い出せません。
今みたいにすぐネットで調べられる時代ではありませんでした。きっと色々あったんでしょうに・・・。
いいことや親切にされたことしか覚えていないのは、能天気なんでしょうか。
彼は車椅子に座ることさえままならなかったはずなのに、
テネリフェの病院で弾けるような笑顔で迎えてくれたこと、
ルーブルでは少年のような、ちょっぴり得意げな表情を浮かべていたことことなどが思い出されます。
絶対安静の特典
病院で飛行機に乗る許可がやっとおりたときのこと、
「医師命令による絶対安静状態」なので、(元気な私は付き添いということで)、
二人分、ファーストクラスに無料で変更してもらえました。
またパリのホテルと病院は、比較的近かったのに、いつも救急車で送り迎えしてくれました。
仲間の肋骨の骨折から、思い出されるのjは、親切にされた良い記憶ばかり。
思い悩むことなかれ
いつかは今辛いと思っていることでさえ、忘れてしまい、
やっぱりいいことしか覚えていないんだとしたら、
「あまり思い悩むことなかれ」なのかもしれませんね。
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